デイヴィッド:基本的に、今週は君が直面している物事にどう対処しているかについて話してきたね。君はこれから手術を受けるから、痛みと向き合っている。

 

ジェイソン:手術が、癒やしへの恐れのシンボルではなく、むしろ、さらなる深みへ進むための計画の一部となり得ますか?

 

デイヴィッド:そうだね。何年も何年も前のことだけれど……20年ぐらい前だったかな。僕はあるコースグループの集まりに行って座っていた。結構大きなグループで、ファシリテーターが「ああ、デイヴィッド、来てくれて本当に嬉しい! ぜひお話してください。このグループも全部あなたに委ねたい」と、そんな感じのことを言った。

 

僕はそのグループの中にいたんだけど、ホーリースピリットに「待って!」と言われ続けた。僕はファシリテーターに「いいですよ」と言った。みんなもう部屋に集まっていたしね。ファシリテーターは「ではどうぞ始めてください」と言っているのに、ホーリースピリットは「待って!」と言い続けた。

 

僕は「みなさん、ありがとう。ここに来れて嬉しいです。これからいくつかのことについて話そうと思います」と話し始めた。でも、ホーリースピリットは「待って、待って、待って!」という感じだった。僕は何を待っているのか全然分からなかった。僕の準備は整っていたのに、スピリットは「待って、待って、待って!」と言うんだ。

 

すると、ドアが開いて女性がひとり入ってきた。目に涙を浮かべてね。そして、入ってきた女性と次に何が起こるかが、このコースの勉強会のすべてとなった。僕は、待ってる、待ってる、という感じだった。彼女はちょうど病院からの帰りで、末期の病気と診断されたばかりだったんだ。

 

彼女は自分のコースグループにやって来て、目に涙をいっぱいにして、ドアを開けた。その瞬間、僕はすべてのエネルギーがシフトしたのを感じた。ジーザスは「そうだよ。これが目的だ。この集まりの目的はこれだ」という感じだった。「待って、待って、待って!」はこのためだった。

 

彼女は話し始めた。「私はコースの学習者です。テキストをずっと読んできました。そこには、問題はすべて私のマインドの中にある、と書いてあります。そして、すべての問題は私の考えや信念にあるのです。私は今病院に行ってきたばかりです。医者が、私は末期の病気を患っていて、余命いくばくもないと言いました。もう、家にも帰れない。今まで、私は子供や夫に教えて来ました。『外側に見える病気なんて存在しない、病気はマインドの中にあるのよ』と教えてきました。それで、私自身は末期の病気と診断された。もう家に帰れないわ! 家族のいる家に入るのが恥ずかしい。だって、私は本当に最悪なコースの学習者だと思うから」

 

それから彼女は、医者が言ったことを話した。治療を受ける必要があり、手術を受けるために入院する必要があることとね。彼女がグループに入って来て、心情を吐露しているあいだ、みんな沈黙の中で座っていた。「今、私の中で何が起こっているかというと……」彼女は話し始めた。たぶん、10分か15分ぐらい、彼女は心の内を話し続けた。その間、みんな完全に静かにしていた。

 

彼女は僕を見てこう言った。

「医者が言っていた手術をうけるなんて、私はエゴに負けているのではないかしら? 教えの全てに反してるわ。私は、何年も教えを話してきたのに。馬鹿みたい! 夫と子供たちに顔を合わせるのも恥ずかしいわ!」

僕は答えた。

「そうだね。その病院の予約には行ったほうがいい。でも、外側の病気の治療や手術をしに行くと考えてはいけないよ。だって、外側の病気なんて存在しないんだ」

 

知っているよね。身体は病むことが出来ると考える、ジーザスは言った、マインドこそが病んでいる。これはコースに書いてあるジーザスの言葉だ。「身体は病むことが出来ると考えるマインドこそが病んでいる(T-28.Ⅱ. 11)」すべては精神上のことなんだ。

 

でも、僕は言った。「でもね。あなたが病院に行くとき、あなたはライトワーカーだ。あなたはホーリースピリットの代理人だ。病院に行って、すべての医者と看護師を祝福するんだよ!」

 

(ジェイソン:そんなことが可能なんだろうか?涙)

 

デイヴィッド:「ジーザスは、あなたが信じているこの状況を使って、ただその場所へ赴いて光を輝かせるだけなんだ」それから、僕はこう言った。

 

「あなたは、被害者として、何か間違いを犯した人や分かっていない人として、病院へ行ってはいけない。そんなこと考えながら、どうやってこの世界の喜びになれる? もしそれを信じていたら、どうやってこの世界の光になれる? だから、あなたは病院へ行って、入院するんだ! そして、あなたの光を輝かせる。そこにいる理由を忘れずに!

 

目的を忘れてはいけない。あなたがそこにいるのは、ホーリースピリットがあなたを頼りにしているからだ。あなたがあなたの身体をスピリットが使うことを許してくれて、あなたを通して話し、あなたを通して微笑む。受付の人、その病院にいる全員とあなたの聖なる出会いは、スクリプトの一部だ。そして、あなたはそれをさっき言った目的のために使う」

 

まるで、あなたには何かの使命があるようだ。それは冒険だ。「オッケー、ホーリースピリット。サンフランシスコに行こう。それで光を輝かせよう!」という感じだ。

 

光を輝かせよう!

なんて美しい! 君には目的がある!

目的があるんだよ。

著者について

David Hoffmeister

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